稲化会とは
稲化会は、早稲田大学理工学部化学科および同大学先進理工学部化学・生命化学科の卒業生、在校生および教員を会員とする同窓会組織で、化学科第1期生の卒業とともに発足しました。稲化会報の発行、定期総会の開催、学術講演会やホームカミングイベントの企画開催等によって、会員相互の親睦と学術的向上のために活動しています。
会長挨拶
稲化会会長 |
稲化会は早稲田大学先進理工学部化学・生命化学科の同窓会です。
教職員、卒業生、在校生を中心に構成され、現在の会員数は約2,500名です。
稲化会は、1977年に現学科の前身である早稲田大学理工学部化学科の第一期生が卒業するのと同時に発足しました。
稲化会初代会長の故関根吉郎先生をはじめ化学科創設に心血を注がれた草創期の先生方は、その卒業生たちと連帯の輪をつくるために、本来は卒業生の手で運営されるべき同窓会を先生自ら盛り立て、現在の基盤を築いてくださいました。
関根先生が会長を退任された後も、当時の学科教員で創設メンバーでもある故井口馨先生、故高宮信夫先生が会長職を務めてくださいました。
1995年に化学科第1期生の長瀬裕氏が稲化会長に就任し、卒業生から初めての会長が誕生しました。この間十年ごとに開催された学科創立10周年から40周年までの記念行事がいずれも盛会だったことから対面での会員交流の機運が醸成され、稲化会が交流の場を提供する機会も増えて稲化会活動は充実していきました。
その過程において在校生の勉学や研究の奨励のため、優秀な修士論文に贈られる関根吉郎賞や、学部での学業成績優秀者に贈られる稲化会賞などを設置・運営するとともに、学科と協力して全会員の学術的研鑽のために、卒業生を講師とする講演会などの開催にも取り組んで来ました。
2014年からは、同じく化学科1期生の三輪光太郎氏が卒業生として2代目の会長として就任され、稲化会ホームカミングイベントと称してキャリアをテーマとした卒業生と在校生の話し合いの場を設立し、このイベントは隔年でそして2020年のコロナ禍以降は、対面での交流に替わりオンラインイベントとしても開催されて来ました。
2023年には化学・生命化学科は設立50周年の節目の年を迎え、三輪会長のリーダーシップのもと実行委員会を立ち上げ、6月には田中総長をはじめとする大学関係者をお招きして記念式典、記念講演会、記念祝賀会を開催するとともに、1年を通じて種々の50周年year活動が展開されました。
さらに、50周年の機会に化学・生命化学科設立以来50年の記録を、整理編纂して「設立50周年記念誌」としてまとめて、後世に残すという非常に重要な活動も成し遂げられました。
私は、2024年4月より三輪前会長の後を継いで稲化会会長を拝命いたしました。
50周年記念事業のスローガンは、「私たちの半世紀、君たちとの半世紀」ですが、これから「君たちとの半世紀」を迎えるにあたり、これまでOB/OGや在校生そして教職員の皆さんが築き上げ、そして発展させてきたこの稲化会活動を今後どのように運営していくべきか考えております。
例えば、毎年3月に開催される稲化会総会へのOB/OGの出席は数える程しかありませんが、これは稲化会の活動がOB/OGの皆さんの目に触れる機会が少ないことが一因ではないかと考えております。
そこでこの機会に、稲化会の広報活動強化の一助として、改めて「稲化会報」を定期的に発行するとともに、その内容についても会員の皆様に知って頂きたい情報として、現在の役員体制や年次会計報告、あるいは直近の稲化会イベント等の活動報告も、なるべくタイムリーな形で会員の皆様にお届け出来たらと考えております。
また、より気軽に参加できる「OB/OGと在校生の交流の場」を企画し、OB/OGの方に年に1回は西早稲田キャンパスに足を運んで頂けるようなイベントを開催したいと思います。
さらに、50年におよぶ会員の皆様の活躍の成果として、社会に張り巡らされた強力なOB/OGネットワークが存在している訳ですが、この貴重なリソースを最大限に活用すべくまずは「稲化会名簿」のメンテナンスを行うとともに、名簿に登録された情報について会員の皆様への公開可否を確認の上で、在校生からOB/OGの皆様へのコンタクト手段の一助としても活用出来たらと考えております。
創立から50年、早稲田大学化学・生命化学科の卒業生は、産業界のみならず学術・教育分野をはじめ様々な領域で活躍しています。
稲化会の役割は各界に散らばった卒業生たちを世代を超えて結び付け、そこに在校生を巻き込んで、体験・知識・情報をシェアすることによって、会員相互の啓発を促すとともに広く社会の期待に応えることで、我が化学・生命化学科のプレゼンスを高めていくことだと考えています。
会員の皆様には、現在の稲化会への忌憚のないご意見をいただければ大変有難く存じます。
稲化会活動のより一層の充実に向けて役員一同努力していく所存ですので、今後ともご理解とご協力をよろしくお願い致します。
稲化会賞とは
最も成績が優秀であった学部卒業生に贈られる賞.
関根吉郎賞とは
稲化会では2011年度に「関根吉郎賞」を設置しました.この賞は,早稲田大学理工学部化学科(当時)ならびに稲化会の設立に多大な貢献をされた関根吉郎先生(初代稲化会会長)のお名前を冠し,化学・生命化学専攻の修士論文提出者を対象として表彰を行うものです.